07 コンタクトでは両眼視的矯正は無理
06 検眼とは、脳を検査すること
の続きです。
残念ながら、コンタクトレンズでは、
両眼視検査的な矯正は無理なのだそうです。
コンタクトレンズの検眼は、
前回記事の冒頭でご紹介したような
「単眼屈折検査(片眼遮蔽屈折検査)のあと、
単純に両眼での視力を求める」
ということなのだそうです。
コンタクトレンズ、というのは、
片眼ずつ、角膜のベースカーブにあわせて作られるとのこと。
コンタクトレンズと角膜の間に
涙液が自然に入り込み、
「涙液レンズ」をつくりますが、
その涙液レンズの存在を前提として
コンタクトレンズは作られます。
両眼視検査・両眼開放屈折検査などでは、
コンタクトレンズが接する角膜よりも
さらに奥の、水晶体の動きを、
虹彩のあいだの瞳孔から診ているのだそうです。
乱視が入っている場合、
見え方のタテ・ヨコの焦点が網膜のどの位置にあるか、
ということも確認するとのこと。
( 乱視眼に光が入射する様子の模型 )
なので、
「コンタクトレンズを作る際には、
両眼開放屈折検査はやる意味がないんです」
とのことでした。
また、
「コンタクトは、
少しの直乱視(水平方向の乱視)は調整できるんです。
でも、角膜は、重力の影響なのか、
真円ではなくて、ラグビーボールのような楕円形。
だから、水平方向以外の乱視(倒乱視)は、
わずかなものでも、
どんなコンタクトでも補正できない。
なので、コンタクトレンズで視力をさらに求める方は
過矯正になって、
遠視系の眼になるダメージを受けやすいんです」
とのことでした。
何故内山社長さんは、
コンタクトレンズにお詳しいのかというと、
コンタクトレンズが登場した45年近く前に
「強度近視の方のお役に立てれば」と
コンタクトレンズとその検眼を、
当時その分野で先駆けだった
名古屋のお医者さんについて、
みっちり研究されていたそうです。
でも、
「コンタクトレンズは眼鏡よりも、
近眼をすすませる傾向が強い」と発見し、
メガネを主幹にされたとのこと。
現在も、コンタクトレンズに関するコンサルテーションもされるそうです。
そして、うーん脅かすようになっちゃうけど
08 コンタクトレンズって、実は…、
へ続きます。
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