涼しいときに熱中症予防 3

wakaba

2012年09月19日 22:00

熱中症対策として、お伝えしておきたいことは、実はたくさんあります。
ランダムになりますが、以下、いくつか挙げてまいります。


■首回りは冷やさない。
   首のつけねの鎖骨のまわり、後頭部から耳のまわりには、
   迷走神経を中心とする自律神経が密に分布しています。
   また、鎖骨まわりは、呼吸器の急所です。
   応急処置的に、一時的に冷やすのはともかく、
   冷却スカーフなどで常に冷やすことは、どうぞおやめください。
   自律神経の反応がガタンと鈍くなります。

人間の体で冷やしてよいのは、頭のてっぺん~おでこの生え際の中央。
その次が脇の下です。



■足やお腹の慢性的な冷えをつくらない。
    ふだんから冷たい飲食物は避けるか、控えめにする。
    冷たいものをとったあとは、必ず熱いお茶・スープなどをとる。
寝落ちしたら、翌朝でもかまいません。
夏からこれを心がけておくと、冬の寒さの影響が、ましになりますよ。


■下腹部( 丹田)~足先に体熱を留めておく力をつけておく。   
⑴足腰を充分に動かす。
運動する時間がとれない場合は、
足指をきっちりグー・パーするだけで、下肢全体の筋トレになります。
片足ずつ行うのがお勧めです。
裸足はさけて靴下をはくのもどうぞよろしく。
足湯もご活用くださいね。

⑵無理のない範囲で、腹式呼吸を心がける。
腹式呼吸で、丹田を地道につくっていぎしょう。
( 首肩に力を入れないように、ご注意くださいね。 )
足腰の筋肉と丹田ができてくると、
腹式呼吸だけで身体が温まります。  

  
■ふだんから、少し汗をかくくらいの運動をし、
汗から余計な体熱を放散できる身体をつくっておく。

   汗をかくことは、最高のデトックスです。
   尿からは排泄できない公害物質も、汗から排泄できます。
   カドミウム中毒の方が、足湯・腰湯などをまめに活用して寛解に至った、
   という事例もあると聞きます。


■自律神経をふだんから安定させておくために、
首~肩まわりの筋肉のケアをしっかりしておくこと。

   (当院では、お越しくださった患者さまには、どなたにも、
   その方のおからだの状態に合わせて、
   シンプルで非常に効果的な体操をお伝えしています。
   どうぞご活用ください。)



季節はぐるりと巡ります。
来年の夏に備えて、
楽しくおからだを育んでいきましょう。



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