小指で引き締まる、脇と腰
「家事をするのに、
なんだか自分の動作がおかしい気がする」
という患者さまに、
「小指をつかう」ことをお伝えしたら
とっても感動してくださったので、
2014年11月26日の記事を再掲します。
再び、小指のちから と、
再び、小指と肩の痛み・腰痛
のつづきです。
親指・人差し指を主に使って
ものを持ち上げることを続けていると
自然に、
肩が前に巻き込んできます。
猫背や頚の前傾突出など、
首~肩~背中に負担のかかる症状をつくりやすくなります。
また、呼吸器や心臓を抑圧する姿勢ですよね。
小指側の2本を主に使って持ち上げると
手首を痛めないんです。
手首の角度が、ずっと自然ですよね。
また、脇が締まります。
胴体と腕のあいだが、狭まっているでしょう?
「脇が締まる」ということは、
単純に上腕(二の腕)を
胴体にギューギューくっつけることではありません。
脇とその周囲の筋肉が、ほどよく引き締まり、
余計な力を使っていない状態のことをいいます。
すると、脇の下だけでなく、腰の外側の筋肉まで引き締まります。
つまり、小指側を使って持ち上げるたびに、
背筋から腰の筋肉がほどよく鍛えられるんですね。
これ、ためしにカゴや空の段ボール箱など、
軽いものを持ち上げて、しばらくその姿勢でいてくださると
よくわかっていただけるのではと思います。
横から見ると、
親指側を主に使ったときと
小指側を主に使ったとき
小指側のほうが、重心が腰に下りているでしょ?
手首の角度も、ずっと自然でしょう?(^_^)
☆☆
ある患者さまのご主人が
ベテランの職人さんで工芸家でいらっしゃるのですが
永年の腰痛に悩んでおられたので、これをお伝えしたら
「感動しました!」と言ってくださいました。
小指側をしっかり使えば
腰痛予防と筋トレを兼ねられますし、
姿勢も良くなってきます。
余分な力がぬけるので、
無駄に頑張る動きがなくなります。
つまりそれは、
身体にも脳にも余計な負担をかけない、
ということなので。
潜在意識にもじわじわと影響するんじゃないかと思うのです。
先日の和道ヨガで
⇒☆☆
日本文化の身体使いの奥深さ、すごさに驚きましたが、
日本の文化って、
実はとても潜在意識に活かされた文化なのかもしれませんね。
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