1 光線治療のはなし
みなさん、こんにちは。
僕、わかば鍼灸整骨院で、9年前の開院当初から活躍している、
カーボン光線治療器です。
子宮委員長はるちゃんや、ちゃみさんのおかげで、
「子宮女子」「おまた女子」の間に知られはじめている「おまた光線」、
実は僕が活躍しています。
光線治療は、ちゃんと歴史のある治療法。
日照時間が少ないヨーロッパで発祥しました。
僕らカーボン灯は、2本のカーボン(炭素)棒を接触させ、
電気を通すことで、光を出します。
(株)コウケントーの、こちらよりお借りした画像です
カーボン灯は、昔は街路灯としても使われていました。
僕らの光線は赤外線70-80%、可視光線20%前後の綜合光線で、
紫外線はほんのわずかしか含まれていなくって・・、
えーとつまり、僕らの光線はあったかいんです。
だから、浮浪者の人たちはカーボン街路灯のそばに集まって夜を過ごす。
そのうち、「こいつ病気だから一番あったかくなるとこで寝かそうぜ」
と仲間に大事にされてた人の難病が、
薬も使わずに治った、という話があったそうなんです。
それをヒントのひとつにして、
ニールス・フィンセンというデンマークのお医者さんは、
カーボン灯の光線治療で、ノーベル医学生理学賞(1903)を受けました。
小さい画像ですが、当時の「フィンセン灯」
日本では、明治41年に東大皮膚科の土肥慶造博士により使用され、
その後全国に広がり、病院で科目に関わらず、
さまざまな病気の治療に幅広く使用されました。
当時の医療は、現在とちがって、
病気を身体全体として捉える治療法だったんです。
光線治療のガイドブックである
「可視綜合光線療法 -遺伝と光線-」には、
内科、皮膚科、整形外科、婦人科、小児科、泌尿器科、耳鼻科、など
多岐にわたる症状(がんも含みます)だけでなく、
広島で被爆された原爆症の方々のケロイド、倦怠感などの症状や、
カネミ油症(食品公害事件)の方のお役に立った症例が紹介されています。
ただ、戦後、日本の医療制度は大きく変わりました。
西洋医学主体の薬物療法、対症療法が治療の主体となり、
光線療法は、お医者さんの範疇でなくなり、
民間療法に区分されるようになりました。
抗生物質の普及も、これに拍車をかけたそうです。
横顔もお見せします☆
それでもどっこい、カーボン灯の光線治療は、
口コミで熱く支持され、機材もモデルチェンジしながら、
全国の家庭や治療院で、脈脈と活用されつづけているのです。
次回に熱く続くの巻。
*記事本文下の「タグ」の「おまた光線」をクリックすると、
当院での光線治療に関する記事のタイトル一覧が表示されます。
どうぞご活用ください。
***
今回の記事は、
日本光線療法協会 のサイト、および
「可視綜合光線療法 -遺伝と光線-」黒田保二郎・著
を参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。